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マニュアルの明るい未来を作る、情報親方ブログ

マニュアルは誰が作るのか

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一言でマニュアルと言っても、使い方マニュアルや、導入を支援するマニュアル、販売に使うマニュアル等、目的によって様々なものがあります。さらに、初心者用やプロフェッショナル用、導入初期で導入を迷っている人用等、ユーザーのステータスにあわせたマニュアルもあります。

製品やサービスを生み出す企業やグループでは、誰かがどこかでマニュアルを作っています。

誰かがどこかで作っているのはわかるのですが、具体的に誰が作っているのでしょうか?
社内? アウトソース先? 昔からマニュアルが存在していても作った経緯さえわからないこともあるでしょう。

担当者一人で作ることもあるとは思いますが、複数の人でマニュアルを制作する場合は全員が同じ役割を担うのは効率的ではありません。
(もちろん、大規模なマニュアル開発ではたくさんのライターを確保して作成することもあります。)




マニュアルに関わる仕事はどのようなものがあるか?


分業してマニュアルを作る場合、それぞれの特性を最大化した時にいいマニュアルができあがります。マニュアル制作に関わる仕事にはどのようなものがあるでしょうか?


職能基礎的な役割望まれる役割
ディレクター/リーダー組織全体を見て、マニュアルコンテンツ、制作日程や人を管理する。負担が増大しているところがあれば、適宜調整する。
ライター製品やサービスが正しく使えるように、適切な文を書く。わかりやすさ、明快さ、用語の統一などを考えながら作業する。
IA(インフォメーションアーキテクト)マニュアル全体の構成をまとめ、目次構成のような全体設計をする。きれいな樹形図となる目次構成を作るだけでなく、ユーザーにメリットがある情報は目につきやすく設計し、探しやすさを組み入れる。
イラストレーターマニュアルがわかりやすくなるように、挿絵やテクニカルイラスト等を描く。マニュアルの操作がわかりやすくなるようなイラスト(操作の場所がわかる、色使いがわかりやすさに貢献できている等)
DTPオペレーターライターやイラストレーターからマニュアルのデータを入手し、原稿を元に目的にあった版を組み上げる。適切に版管理しながら、チェックなどのスケジュールにあわせて柔軟な対応を行う。
チェッカー原稿と成果物を比べて、指示通りに原稿ができあがっているかチェックする。誤記だけじゃなく、わかりにくかったポイントや改善点があれば指摘する。
翻訳者ライターの原稿を、目的の言語に適切に翻訳する。逐語訳だけでない、言語を越えてもわかりやすさが保持できるようにする。
UIデザイナー使いやすさやわかりやすさを考慮して、読む人がスムーズに目的を完了できるように設計する。使いにくい記載を指摘し、改善を怠らない。

自部門以外の仕事は?


マニュアルは、自部門以外の方々にも協力してもらって完成します。
「担当者一人」の場合でも、すべて一人で制作している、と言うことはまれだと思います。

分業がすすんだ企業によくある部門を例としてマニュアル制作に関連する部門との関連性を書いてみます。

部門部門の内容マニュアルとの関わり
デザイン・パッケージ部門製品やサービスの「見た目」をつくり出す部門。デザイン・意匠図面
企画部門製品やサービスを立案する部門。企画書
設計(ハードウェア)部門筐体、リモコン、金型等、設計図面から製品を具現化する部門。設計図面
設計(ソフトウェア)部門ソフトウェア単独やハードウェアの内部で働くソフトの開発部門。マニュアルの操作に関わる仕様書
購買部門マニュアルを部品のひとつとして取り扱う。マニュアルのコスト
品質保証部門製品やサービスを世に出しても問題ないか、製品として安全に使えるかを評価する。わかりやすさ、安全性
相談センター・問合せ窓口使い方やクレーム等、マニュアルに直接触れるエンドユーザーからの声が蓄積された部門。FAQ、よくある質問


マニュアルは制作に関わった方々全体の集大成


いかがですか?
仮に一人でマニュアルを作っている、という方がおられても実際には様々な業種の方々と関わりを持ちながらマニュアルは制作されていきます。
多くの人を経由してマニュアルの品質が向上し、付加価値となれば、製品の価値にもつながりますし、売上にも貢献できるかもしれません。マニュアルの制作部門は隠れたセールスマンかもしれません。


(この記事は過去に弘久社様のマニュアルサイトに寄稿した記事に加筆修正したものです。)

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